私が、ずっと勝手に思い込むなどして、40歳後半になってようやく分かったような、なんともお恥ずかしいことを紹介するシリーズ。
今回は「台風の予報円」です。
先日も、台風が私の住む中国地方を串刺しのように縦断していきました。
だいたい日本列島に上陸する台風は夏より秋の方が多く、今回のように中国地方に台風の中心が通ることは、かつてはほとんどなかったそうです。
これも人類がもたらした、気候の変動でしょうか。
それはさておき、気象予報を見ていると天気図に台風の「予報円」が示されます。
私はこの「予報円」を、暴風圏と強風圏を含めた台風の大きさ(直径)だと思っていたのです。
台風が日本に近づいてきている時に「大きくなる予報円」は、「海からの水蒸気のエネルギーを受けてどんどん膨張して大きくなっているのだ」と。
また列島に上陸して気圧が上がり、勢力が落ちた時の「大きくなる予報円」は、「勢力が弱まったから、勢いがあった時にギュっと締まっていた雲がほどけて台風の直径が広がったからだ」と。
ホントに勝手な解釈ですよね。「進み具合を予報する範囲の円」=「予報円」をまったく無視しています。
よくよく気象予報士さんの言葉を聞いてみると「台風の動きが遅く、数日先の予報が難しいため予報円が大きくなっています」とのこと。
さらに聞いてみると「この予報円のどこかに、台風の中心が入るということですから…」。
―ああ、そういうことなのかと納得しました。
でも、やっぱり「予報円」って分かりにくいです。
そもそも台風の中心の大きさって、どのくらいか素人には分からないから、予報円の大きさだけ示されても、正直ピンときません。
ちなみにこの予報円のことを正しく理解できていない人は、一説には7割いるとか。
―アハハ、やっぱり私だけじゃなかったのかと変な安心感もありました。